子供にプログラミングを教える方法

子供の為の最高のプログラミング教育を見つけていきます

トマト数とプログラミング教育

トマト数、というものはご存知でしょうか。

 

 

 

熊本大学は小学生向けの算数・数学教育にも力を入れられているようで、そのなかの1つの教え方の様、トマト数というのは、上から読んでも下から読んでも同じ数字、ということで、一桁目と三桁目が同じ数字で、二桁目だけ異なる数字。例えば

 

232 353 474 515 

 

つぎに、今考えた数字に対して引く数を考えるのですが、考えた数を入れかえた数字を作ります。先ほどの例でいえば、

 

323 535 747 151

 

次に、大きな数字から小さな数字を引いてみましょう。

 

323-232
535-353
747-474
515-151

 

これらを計算すると、、、

 

323-232
535-353
747-474
515-151

 

つまり

 

323-232=91
535-353=182
747-474=273
515-151=364

 

ここで、計算結果を見せて、子供たちに、何か気付かないか、法則性がないかを考えさせる。というものが、トマト算の主な目的となります。

 

これを見たとき、最初は特になにも気にならなかったのですが、これを紹介しているのが、熊本大学の山本信也教授。

 

個人的に、子供の算数教育で、日本以上の国はないかと調べていたとき、山本教授の調査資料をみてて、ドイツの「数の本」を紹介られていたのを覚えており、考え直しました。

 

ドイツの算数教育は、詰め込み型ではなく、
計算しながら考え、考えながら計算することを通じて、計算技能を習熟するような学習環境がデザインされています。
 
計算しながら「気づく」かどうか。「気づこうとする姿勢があるか」については、考えてみると、システム開発のなかでも、同じ様な状況があることに気付きました。

 

いわゆる、スキルの余りない方がコーディングすると、言われたとおりの仕様を、処理をまとめようとせず、冗長にただただ書き続けるケースをよく見てきました。出来上がりも遅く、バクも多いです。

 

それに対して、上級スキルメンバーは、言われた仕様について質問するケースがあり、同じ様な処理をはじめとするまとめながら簡潔なコーディングで、バクも少ないです。

 

この違いが「気付き」でした。

 

上級スキルメンバーは、実装する中で与えられた情報をまず頭に入れます。頭の中では、法則やカテゴリー化を試み、上手くまとまらない場合は、仕様自体に問題がある可能性もあるので、仕様の確認にくるケースがあります。仕様が整理できたら、それを完結にまとめあげます。

 

私は仕事上、実装メンバーに作業中を依頼する立場で、実装方法までは指示していませんが、本当にひとそれぞれでした。

 

このトマト数の法則性に気付こうとする姿勢を鍛えることこそ、プログラミング能力を分ける要因の一つになると思われます。

 

ビジュアルプログラミングをやってるひとは、コーディングが汚いというも声も聴いたことがあります。でも、別にビジュアルプログラミング上がりなのが問題ではなく、与えられた条件で、いきなりのコーディングをしてしまっているからだと思います。

 

これからのこの再度のプログラミング教育は、「気付き」を鍛えることも重要です。

 

今回のトマト数や、ドイツの「数の本」は算数の中に、「気付き」を意識的に取り入れています。

 

気付きが訓練されることは、プログラミング教育にも好影響を与えることが想定され、日本としても、優れた九九に胡座をかかず、ぜひ「気付き」の教育にも力を入れてもらいたいと思います。