プログラミングよりも読解力
プログラミングを子供に教える際、「そもそも何をすべきなのかわかっていないな」と感じる時がある。
塾で、ロボットを決められたらルール(例えば最短ルートでいく)に沿って動いたり、敵を倒さないといけない(倒す攻撃は複数あって、敵によって使い分ける)とき、どうも解決までに時間がかかっている。
理由を聞いてみると、「よくわからなかった」と。
ロボットを動かすのに慣れてないのかなと思いつつも、その理由が納得できずにモヤモヤしていました。
スタンフォード出身の著者の親しい友人が、あるプログラミングコンテストに出て優勝したのですが、エリートでさえ、問題を読んだらすぐコーディングを始めてしまい、本題の本質を理解しようとせず、筆者の友人は、徹底的に理解し、その後プログラミングをして優勝した、という。
これからプログラミングを学んでいく子供たちは、すぐにコーディングし始めないか、恐らくし始めるでしょう。
アメリカのプログラミングコンテストに参加しようとするぐらいのレベルであれば、常人を超えたスキルがあるでしょう。そんな人たちですら、問題を正しく理解しようとしないのです。
子供に関していえば、以下のサイトも参考になります。
子供は(大人だって)問題文を正しく読めていないときはあるだろう。
要は、『読解力』が非常に重要ですが、プログラミング教育のなかで、それを教えられることはないでしょう。ではどうすればよいか。
では、どうすればよいか。地道に「読書」する機会を多く作り、長文に慣れ、様々なシチュエーションを脳内に作り上げる力を付けることが、回りくどいようですが、一番の近道です。
カナダは子供の読解力が世界2位ですが、その環境が参考になります。
ちなみに1位はシンガポールですが、すさまじい能力重視主義の国で、11歳で勉強という一基準で人生の岐路に立たされ、12歳の3人に2人は近眼で眼鏡。
まずは読書する機会を増やし、子供の読解力を高めていきましょう。