プログラミング初心者の小学校の先生だったら
2020年の小学校プログラミング教育必修化は目前です。
文部科学省が、新小学校学習指導要領におけるプログラミング教育のために、教育担当者向けに資料を公開しています。
日本のプログラミング未経験の小学校の先生方は、何をしなければならないかを、職場やこちらのような公的資料から勉強しているところかと思います。
親としても、どのような授業が行われるかを知っておくに越したことはないでしょう。むしろ先生になったつもりで、公的資料を見ていきたいと思います。
- 小学校プログラミング教育に関する資料について
- 小学校プログラミング教育に関する概要資料
- 小学校プログラミング教育の手引き
- 小学校プログラミング教育の手引の改訂(第二版)について[概要]
- 実施事例A一覧
- 小学校プログラミング教育の手引(第二版)
- まとめ
小学校プログラミング教育に関する資料について
ここにいくつかの資料が載っています。
小学校プログラミング教育に関する概要資料
概要で全体を把握したいです。全12Pです。
まず知りたいのは「プログラミング的思考」とは、です。これが今回のプログラミング教育必修化の根幹になると思ったからです。
小学校プログラミング教育に関する概要資料(PDF) P5
・・・仰っていることは素晴らしいですが、詳細に落とし込まないとよくわかりません。
論理的に考えるのであれば、理系科目でもできるはず。
赤字の部分注目します。
「どのような組み合わせが必要」で、「どう組み合わせればよいか」「記号の組合せを改訂して」「論理的に考える」
プログラミングを知っているひとには、「記号」とは、SCRATCHのようなブロックであり、フローチャートが思い起こされます。
実際のプログラミングコードではない、論理的なプログラムの一部をみて、いじって、自分の思うとおりの計算、動きをさせることを要求されていそうです。
文部科学省はちゃんと詳細も用意していました。
小学校プログラミング教育に関する概要資料(PDF) P7
分かりにくいですが、具体例については、ページ下部の赤の四角の中の最後の行に「本手引きは文部科学省のHPに掲載していますので、ご覧ください」
とあります。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/1403162.htm
行ってみましょう。
小学校プログラミング教育の手引き
更にPDFが4つ。。。。
1つ目の、改訂の概要を見てみます。
小学校プログラミング教育の手引の改訂(第二版)について[概要]
小学校プログラミング教育の手引の改訂(第二版)について[概要] P1
C分類?A分類?B分類?よくわからないので読み進めます。
小学校プログラミング教育の手引の改訂(第二版)について[概要] P2
まだわかりません。もうちょっと読み進めましょう。
小学校プログラミング教育の手引の改訂(第二版)について[概要] P3
やっとわかってきました。
A分類・・・主に算数や理科のように、理系の授業でプログラミング
B分類・・・理系ではない授業に絡めて組み合わせやゲームなどを使ってプログラミング
C分類・・・授業は一旦置いておいて楽しくプログラミング
恐らく、通常の学校では、まずA分類を押さえてくると思います。
なぜなら、後から出てくる評価にも必要だすし、先生にも生徒にもとっかかりがつきやすいからです。
実施事例A一覧
更に具体的な例が以下のサイトにありました。
正多角形や電気をテーマとしてプログラミングしています。
しかし、評価はどうされるのでしょう。2つ目のPDFを見てみます。
小学校プログラミング教育の手引(第二版)
小学校プログラミング教育の手引(第二版)P23
簡単にお伝えすると、
『どんなにプログラミングで凄いのができている子でも、授業が分かっていないとだめ。でも、授業が分かっていなくてもプログラミングを凄い頑張っている子には、成績とは別に褒めてね』
ですね。
今プログラミングがとても楽しい子供がいて、授業ですごいプログラムを作ったとしても、成績として評価されることはなさそうです。
でも、これはある意味仕方のないことかもしれません。
仮に凄いプログラミングを評価するとなると、何をもって優れているか(アイデア、実装内容、実装スピード、新規性、等)を決める必要があり、これはプロでも難しい。
また、出来る子とできない子の差が激しすぎて、学校の定番である相対評価ができないのも問題でしょう。
恐らく、通知表には今までと同様の教科で評価され、プログラミングで頑張ったことはコメント欄に書かれるかも、ぐらいになるのではないかと想定されます。
忙しい先生方は、実施事例をそのまま授業に使用されるかたもいらっしゃると思います。別にそれはそれで良いと思います。
下手に自分でやろうとして、時間が掛かりすぎて、通常の授業、仕事が回らなくなる、授業の質が落ちるくらいなら、できたもの利用して、うまく説明できるような練習をしてほしいです。
翻って私達自身の対策としては、まずプログラミング教育必修化の初年度でも、基本の授業はしっかりうけつつ、プログラミングは以下のサイトで予習したうえで、授業に臨みたいところです。先生がプログラミング未経験であれば、全く同じ問題が出る可能性もあります。
まとめ
プログラミング教育必修化も、いよいよ来年に迫ってきました。文部科学省の方針は今のところ素晴らしいと思いますが、現場(学校)がどこまで付いていけるかは未知数です。
今親にできることと言えば、子供に事前にプログラミングに触れさせ、楽しさを感じてもらえるようにすることだと思います。
いきなり有料のプログラミング教室にいれるのも大変かと思いますので、まずはお手軽な無料スマホアプリなどで、遊びながらプログラミングを学ばせてあげましょう。
私のブログでも少しご紹介していますのでよろしければご覧になってください。