フェイク動画と小学生
読売新聞 9/15の朝刊 社説に
このような記事がありました。
「偽動画の拡大」「情報操作に踊らされぬ対策を」
記事では、米国下院のナンシー・ペロシ議長が酒に酔った様子で講演する動画が5月にネットで広まった、とのこと。
当時の記事は朝日新聞のサイトにもありました。
米下院議長の偽ビデオ放置、FBに批判集中「わざとだ」:朝日新聞デジタル
記事ではAIの学習機能を使い、別人の口元や表情の動きを、著名人の顔に合成する事が可能になり、偽の情報に騙される危険性があるため、今後は正しい情報をちゃんと見極める必要がある、という流れでした。
ナンシー・ペロシ議長の動画はAIを使わずとも作れたと思いますが、AIを使った「偽動画」は、技術的には興味があります。
技術が使いやすくなれば、小学生でも簡単に作れる世界がやってくると思います。
実際にAIによる偽映像を研究されている方の動画がありました。
スパソーン・スワジャナコーン: 実在の人物の偽映像の作り方と、その見分け方 | TED Talk
講演者本人も、
「私自身も怖いと感じます」
「悪用される可能性を危惧している」
ということで、偽動画をチェックできる「Reality Defender」も用意して、ブラウザのプラグインで偽動画と思わしきものに対して警告をだす、ということも考えられていました。
ただ、この機能を借りに使ったとしても偽情報が広まることも考えられるそうで、
現在どのようなことが可能になっているのかをみんな理解していることが重要で、それにより適切な過程をし批判的な目で物事を見られるようになるでしょう。
とおっしゃっていました。
今後出てくる新技術は、大人が知ったり理解するのが追い付かず、子供が先に技術を手にすることも十分に考えられます。
このブログでは小学生のためのプログラミングを教える良い方法を考えていきますが、同時に小学生がその技術を悪用しないよう、正しく使うよう啓蒙もしていきたいと思います。