コロナ自粛中はボードゲームで学習
自宅で平日は嫁さんが子どもに塾や学校の問題集を使って、勉強が遅れないようにしてくれているのですが、問題文を解くのがなかなか難しいようです。
うちの子供に限らず、全国の子供達本人にとっては、教育の専門家である先生からの黒板や口頭での授業から、急にテキストを基本とした勉強になり、教育の専門ではない親から教えられ、説明がわからず苦労していると思われます。
子供が問題を解くには、以下の2つのプロセスを踏む必要があると思います。
1.教科書の例文や例題を見て理解する
2.自分が解かないといけない問題をみて、例文や例題の関係性を理解して応用する
学校では、先生が1.2.を言葉や板書をしながら、口頭で説明しながら進めると思いますが、自宅で親がやると、1.2.はどうしても先生に比べ進め方は良くないと思われます。
子供の理解スピードに合わせて、適切な説明を、子供がわかるまで辛抱強く行うのは、本職の先生でも大変なはず。
普通の親がやろうと思っても、うまくはできないと考えたほうがいいかもしれません。
最低限、宿題で出されている問題くらいは解いておかないといけませんが、それ以外の時間は、家庭でも無理なく、でも効率的な学習法を取りたいものです。
教材自体は、最近のコロナ対策期間中には、さまざまなサービスが期間限定で、無料の学習支援サービスとして、ネットで提供されているものがありますね。
これらのサービス、最初はすごい良い、これで子供の学習問題も解決!と思っていたのですが、嫁さんにはあまり刺さりませんでした。
なぜなら
「そんなのやる時間はないから」
まさか。こんなコロナで自宅待機中なのに?
しかし話を聞くと、、、
・学校の宿題がある
・塾の宿題がある
・勉強を頑張ったらアニメ映画を見せてあげている(子供が喜んでいるようです。。。)
・できていないところを復習する
・英検の勉強もある
そして一日が終わる、の様です。
それは確かに時間がない。。。
主な進め方は、教科書をよんで、問題を回答させていく。
わからないところは解説する、という流れの様ですが
子供がわからない、何度も同じまちがいをしてしまうと、どうもフラストレーションがたまるようです。
なまじ大人の自分は分かっているので、「なぜこんなこともわからないのか」という心理になるのは大いにあり得ると思います。
本当は、子供がわからないときは、問題文の意味がわからなかったり、言葉自体の概念がまだ理解できていなかったり、「そもそもなぜそのような問題を出したのか」など根源的な意味を考えるときもあったりと様々なので、その理由をひとつづつ解きほぐしながら進めないといけません。
学校の授業では、先生が生徒たちにオープンクエスチョンを投げかけ、子供の考えを引き出しながら、多様な考えを認め、そのあとに正解に導くような流れにしてくれていると思いますが、とても各家庭で実践できるとは思えません。。。
しばらく平日はテキストをベースに嫁さんと子供で頑張ってもらわなければいけません。
しかし、私が休みの日だけでも、いつもと違った、楽しい、でも実践的な内容も取り入れたい。
そこで色々調べていたら、以下の研究ノートが見つかりました。
本学のレゾンデートルは,「学生に適切なビジネスの知識とスキルを受けること」であ る。しかし,学生に授業中,問いかけたりすると,ビジネス系の大学の学生でありながら キャッシュフローや投資について,適切な知識を持っていない学生が少なからずいること を発見する。経済産業省が提唱している社会人基礎力についても養成する必要がある。そ のようなことを考えている時に,2014年1月14日付けの「朝日新聞」に「ボードゲーム教室 進出 持ち込み×→人気教材へ 論理的思考身につく・社会性高める」という記事が掲載 された。ボードゲームの教育効果が注目され,「論理的思考力だけでなく、社会性を高める 教材としても有用だとして、導入する学校が増えている」とのことである。新聞に掲載さ れていた例は,小学校と中学校だけだったが,実践の方法によっては,本学でも可能では ないかと考えた。とくに,その授業を担当した教諭も「目的を達成するため,筋道を立てて 考える力がつく。自分がどうやったかを、周りに伝えることも大切な勉強だ」と述べてい る。本学においても,ビジネスの知識とスキルを,ボードゲームを使い,グループワークで 学ばせることができないだろうかと考えた。つまり,積極的に関与し,状況を観察し,論理 的に考える力の養成をねらいとした。 そこで選んだのが,『モノポリー』である。このゲームを指導に使うことで学生たちにビ ジネスの知識やスキルそしてコミュニケーション能力や交渉術など社会人基礎力を養成 できる可能性があると考えた。つまり,「思考訓練不足」,「リーダー技能(不足)」,「議論前提知識不足」の解決である。
CUC千葉商科大学の方の研究ノートですが、「モノポリー」を使って「思考訓練」「リーダー技能」「議論の前提となる知識の習得」をする、というもの。
確か我が家にあったような、、、、
これだ!
英語版!!!
。。。そういえば英語ができる嫁さんが、子供の為に、と英語版のモノポリーを買っていたんだった。
大分前にみんなでやろうとして、私も嫁さんもルールを度忘れしてしまって、まともなゲームにならず、その後お蔵入りになっていました。。。
今回はルールブックも(日本語のサイトも参考にしながら、、、)ちゃんと読んでからやったら、意外と子供に好評。
・1周回ったらお金(給料)がもらえる
・土地はオークションにしてから勝ったほうがお得に買える
・自分の土地に他の人が止まったら宿泊料を徴収できる
というのが楽しかったようです。
また、子供だと、自分のお小遣い以外は現実の世界でお金を使う機会が無く、そんな大金でもないので、大金がもらえる、使える、というのも楽しい要因になったかもしれません。
何はともあれ、子供のモチベーションアップにつながる、別なアプローチが見つかってよかった。
たしか交渉や破産など、なかなかハードな世界も体験できたゲームだったと思うので、私も遊び方と英語を復習していきたいと思います。
もしすでにモノポリーを持っている方、あるいは、プログラミング力・論理思考能力を直接養っていきたい、といった方は以下のボードゲームもありました。
NASAのプログラマーが考案したというボードゲーム。NASAと聞いただけで欲しくなってしまう。。。
これは男の子向けのデザインだと思うので、女の子向けはこちら
いかに矛盾なく配置を組み合わせられるか、論理的な思考能力が鍛えられるようです。
カスタマーレビューの
デパートのおもちゃ売り場で、ルールを教えていただいたら、娘がとても食いついてずっと楽しんでいたので、お誕生日プレゼントに購入しました
というメッセージがリアル。。。
モノポリーが飽きたらこれらも買おうかな。。。