研究者に学ぶ「没頭する姿勢」
図書館から以下の本を借りることができました。
日常生活に身近な「時間」「スマホ」「電子レンジ」などを、わかりやすく説明してくれている本です。
小学生の我が子には、ちょっと早いかな、、、と思いながら読んでいると
「ウェブサイトは物理学のためのものだった?」
という章がありました。
なんとなく既視感のある単語が、、、
「ワールド・ワイド・ウェブ(WWW)」
「CERN(セルン:欧州原子核研究機構)」
以前もご紹介した、
「ティム・バーナーズ・リー」
が出てくる話がありました。
ティムの話は前のブログで多少紹介しているのですが、この本では少し別な視点で書かれていたのが印象的でした。
・素粒子の研究とコンピューターの研究に何か関連があるかというと、直接的にはないが
多くの研究者が集まり、研究をスムースに進めるために情報共有する仕組みが必須
→(これは前の話でも書きました。)
・素粒子の研究者はやっぱり頭のいい人がおおい。「いい」と思ったら自分で作れてしまうのだろう。
→(頭のいい人はなんでもできちゃうんですよね。うらやましい)
・凝り性が発揮されすぎて、データの管理やソフトウエアの開発などに注力するあまり、本業の研究のほうが滞ってしまっている研究者もたびたび見かける。
→(頭が良すぎるのも困りものですね)
これを見ていて思ったのが、
htmlもwwwができたのは、「頭のいい人が考えて作った」というのはまあそうなのですが
「必要に迫られて」
というのも大きな要因だなと。
そして、その必要性に気づいてさらに
「何とかして解決できないか」
と考える心構えを持てる人が、新しい機能やサービスを生み出せるのではないでしょうか。
そして、
凝り性が発揮されすぎて、データの管理やソフトウエアの開発などに注力するあまり、本業の研究のほうが滞ってしまっている研究者もたびたび見かける。
も参考になります。
きっと、みんな「凝り性」になれる、というか「やっていくうちに楽しくて夢中になってしまう」人が
研究者の中に多いのでしょう。解決するための手段を考えるのがきっと楽しいはずです。
そういった気持ちを、意図して、もしくは自然にできる人なのでしょう。
私たち一般の人も「やっていくうちに楽しくて夢中になる」状態に心を持っていくことができれば
同じような成果が出せるでしょう。
そういえば、物理学者のファインマンさんも、ご冗談でしょう,ファインマンさん 上 (岩波現代文庫) や ご冗談でしょう、ファインマンさん〈下〉 (岩波現代文庫) で日常のあらゆる出来事に対して楽しんでいたことが書かれています。
・研究室のロッカーのカギが、セキュリティ上意味がないことを証明するため、自分で開けてしまう
(日本ではだめですがピッキングテクニックも勉強されたようです)
・大学で皿を投げて遊んでいる人を見て、その皿の動きを計算式で表そうとする
(これがノーベル賞につながる)
・いろんな人に計算問題を出させて「XX秒以内に解いて見せよう」と勝負する
(物理研究で膨大な計算作業もしていたはずなのにプライベートでも計算を楽しんでいる)
きっと
「没頭すると楽しい」
という成功体験があるから、どんどんやれるのでしょう。
我が子にも「没頭すると楽しい」という体験を積んでもらいたい。
以前ご紹介した著書もうこれだけやればいい(コンパクト版)もそうですが、
自分でもなにか子どもたちに、社会に貢献できないか。
考えていきたいと思います。