グレート・リセットと日本の小学生とプログラミング
初耳でした。
世界経済フォーラムで6月3日に、チャールズ皇太子を筆頭に錚々たるメンバーからのメッセージが発表されたようです。
「パンデミックで命を落とした人たちのために、残された私たちにできる最も素晴らしいことは、より環境に優しく、よりスマートで公平な世界を作ることです」
「私たちは二度と、医療、教育、そして、介護システムが資金不足になることを許してはなりません」
—シャラン・バロウ、国際労働組合連合(ITUC)書記長
「パンデミックは、デジタル技術の採用を加速させました。ブロードバンドは21世紀の電気となりました」
—ブラッド・スミス、 マイクロソフト社長
「今、私たちの想像力が必要です。私たちは、日々可能性の弧を目の当たりにし、その意味は日々明らかになっています」
—バーナード・ルーニー、BP CEO
「シニシズムは時代遅れの概念です。口先だけの批評家であることは、断じて受け入れられません。今こそ、議論の場に来て、変化を起こすべき時です」
—アジャイ・バンガ、マスターカードCEO
コロナで困っているだけでなく、逆にこれを良い機会にして世界をリセットしよう、という考えのようです。
日本でも、「リモートワークにしてみたら、会社でやっていた作業がいかに無駄なことがあったのかが分かった。」というビジネスパーソンの言葉も聞かれますが、これはもうちょっと大きな枠組みのお話のようです。
ここで、プログラミングに関する人間としては、やはり気になるのはマイクロソフトのメッセージです。
「パンデミックは、デジタル技術の採用を加速させました。ブロードバンドは21世紀の電気となりました」
—ブラッド・スミス、 マイクロソフト社長
小学校の子供たちも、自粛中のITサービスについて、いろいろな経験をしたと思います。
我が家では、学校や塾で、「動画配信されたものを見る」、または「双方向テレビ会議」という方式をとっていました。
雨の時には「学校や塾に行かなくてよかった」と言っていた我が子ですが、
「音声が聞き取りずらい」(先生側か機器の設定か、環境か、編集力なのか、音源が弱いものがありました)
「しゃべりずらい」(先生との会話がオンライン上だとやりずらいようです)
ということで、あまりオンライン授業は乗り気ではありませんでした。
この感想は我が子だけではないと思います。
大人であれば、多少の使いずらさは我慢してしまうとことですが、
小中高校生であれば、これを「問題」としてとらえ、
あと数年後には、小中高校生から、これを解決するようなサービスがリリースされる気がします。
デジタル技術サービスがどんどん改善されていくのです。
このような環境の中、親としてはどのようにふるまえばよいのか。
やはり子供への問いかけからでしょう。
「なんでそれを問題だとおもったの?」
「どうすればよくなると思う?」
恐らく、子供ながらの、親は考えつかないアイデアが出てきます。
親としては、どんなに間違った案にも一蹴にせず
「よく考えついたね。それってどういうこと?」
「何をすれば解決するのかな」
どんどん質問をかけていきたいところです。
子どどもは(大人でも)理由を説明することは難しいもの、
論理だてて説明する力をつけさせるためにも、こどもから自発的に
問題の改善提案をしてもらうようにしたほうが良いと思います。
(ちなみに我が子はうまく説明できない模様、もう少し見守りたいと思います)
これは「プログラミング的思考」のトレーニングです。
世の中の問題、使いずらいもの、だれもやっていないこと、に対して
不思議に思い、それを解決するために活動する。
作ろうとしているサービスが本当に便利に思ってもらえるかヒアリングする。
ここまでいけば、アメリカのスタートアップ企業と変わりません。
こともたちには、実際のプログラミングの練習をしてもらうのもうれしいのですが、
このような「プログラミング外のこと」も考えてほしい!
いろんなことを考えさせてくれる記事でした。